地球照
地球照の写真
三日月の頃、月の欠けた部分に注目すると、欠けて見えないはずの暗い部分が薄っすらと見えていることに気づくことがあります。 これは、地球に当たった太陽の光が反射して、月の夜側を照らしているためです。 この現象を「地球照（ちきゅうしょう）」と呼んでいます。
地球照は、三日月から半月前の頃によく観察されます。 地球照は空の透明度が悪いと見づらくなってしまうため、空気の澄んだ冬場の方が観察しやすいでしょう。 また、肉眼よりも双眼鏡で観察した方がよくわかります。 写真に撮る場合は、明るく輝いている分が露出オーバーになるくらいシャッター速度を遅くしてみましょう。
地球照の理屈がわかっていなかった昔の人は、この様子を見て不思議がっていました。 そして、地球照の原因を突き止めたのは、レオナルド・ダ・ヴィンチだと言われています。 多才な芸術家は、こうした自然現象の観測にも長けていたのですね。
Imaging information
撮影機材: ビクセンED103S望遠鏡, ビクセンSXD赤道儀
使用カメラ: キャノンEOSKissX3
露出時間: 5秒、ISO100
撮影場所: 兵庫県宝塚市