月の写真
月は地球に最も近い天体で、太陽の次に明るく輝きます。 地球からの見かけの大きさは、太陽と月はほぼ同じです。 大きく、夜空で明るく目立つ月は、天体観測の対象として早くから親しまれてきました。 小さな天体望遠鏡から大きな望遠鏡まで、天体観測をじっくり楽しめるのが月の大きな魅力です。
デジタルカメラが登場して以降、口径の小さな天体望遠鏡でも気軽に月を撮って楽しめるようになりました。 天体写真の中でも特に月は撮りやすく、親しみやすいものですが、撮れば撮るほど奥深いのが月の写真です。
このページでは、市販のデジタルカメラや天体用CMOSカメラで撮影した月の写真を展示しています。 サムネイル画像またはテキストをクリックすると、大きな月の写真が表示されます。 また、月の見所案内ページも新設しましたので、左のリンク一覧から是非ご覧ください。
月のこぼれ話
月は約27日で地球の回りを一周しています(公転)。また、公転しながら月自身も同じ周期で自転している ため、地球から見える月の姿はほぼ一定となっています。そのため月の裏側はほとんど見ることができません。 いつもこちらに見えているのは表面ですので、満月の模様もいつみても同じように見えるというわけです。
観望会などで月の話になるとよく聞かれることは、空高くで光っている月と、地平線近くに月が位置する場合とは、 月の大きさが全然違って見えるということです。ご存じの通り、地平線近くの方がずっと月が大きく見えるのです。 これは調べてみると、実際の見かけの大きさはほぼ同じだそうで、人間の錯覚によるものと考えられています。
地平線から月が昇ってくるときは、ビルや木などの比較対象物があるために大きく見えるという説です。 確かに昇ってくる月の写真を撮ってみると、それほど大きく写らなかった印象もあります。でも 実際にその様子を見ると、明らかに月は大きく見えますよね。満月の時など薄気味悪いほどです。
月は近いとはいえまだまだ神秘に満ちた天体です。今は探査衛星かぐやが月誕生の秘密を探っています。 38万キロ彼方の月、神秘の世界が私たちの前に現れることを楽しみたいです。
ところで、このページに展示しています月の写真のほとんどは、天体望遠鏡で覗いた像と同じように展示しております。 そのため、肉眼で見た姿とは上下左右逆さまになっています。
昔から月の写真は、上下逆さまに展示するのが慣例になっているようで、雑誌などに展示していただくときもこの向きに なっていることが多いです。天体望遠鏡を使って月を観察するときにわかりやすいように・・・という配慮かもしれません。 天体ファンはこちらの方が慣れてしまっていますが、一般的には違和感があるかもしれません。ご了承ください。