彗星の写真
彗星は尾が伸びるその姿から箒星(ほうき星)とも呼ばれて親しまれています。天空に長く伸びる尾はたいへん美しく、その姿に魅了されて 遠く海外にも撮影に出かける人が絶えないほどです。彗星はいつ現れるのかわからないものが多いため、突然明るい彗星が現れてちょっとした 彗星ブームを社会に巻き起こすこともあるほどです。
このページでは、そんな長い尾をひいて我々を魅了する彗星の写真を展示しています。 サムネイル画像またはテキストをクリックすると、大きな彗星の写真が表示されます。
ポンス・ブルックス彗星(12P) 4月9日 キヤノンEF200mm、EOS6D |
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ポンス・ブルックス彗星(12P) ビクセンVSD90SS、ASI2600MCP |
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ZTF彗星(C/2022 E3) タカハシ ε-160ED、ASI2600MCP |
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レナード彗星(C/2021 A1) コーワPROMINAR 500mm F5.6 FL、ASI2600MCP |
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ネオワイズ彗星 ビクセン VSD100 F3.8、キヤノンEOS6D |
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ジャコビニ・チンナー彗星 タカハシε-180ED、キヤノンEOS6D |
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カタリナ彗星(C/2013 US10) ビクセンVSD100、ニコンD810A |
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ラブジョイ彗星(C/2014 Q2) キヤノンEF200mm, キヤノンEOS5DMarkII |
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ラブジョイ彗星(C/2013 R1) タカハシε-180ED, キヤノンEOS5DMarkII |
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ラブジョイ彗星の尾の長さ キヤノンEF200mm, キヤノンEOS60D |
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12月のラブジョイ彗星 コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FL, キヤノンEOS60D |
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アイソンとラブジョイ彗星 11月21日 タカハシMT-200, ST-2000XM |
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都会の空で輝くアイソン彗星 キヤノンEF40mm, キヤノンEOSKissX3 |
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アイソン彗星とラブジョイ彗星 タカハシε-180ED, STL-11000M |
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ラブジョイ彗星の尾 タカハシε-180ED, STL-11000M |
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11月初めのアイソン彗星 タカハシε-180ED, STL-11000M |
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ラブジョイ彗星 コーワPROMINAR 500mm F5.6 FL, Astro60D |
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太陽に近づくアイソン彗星 タカハシMewlon300CR, STL-11000M |
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アンチテイルが伸びたパンスターズ彗星 キヤノンEF200mm, EOS60D |
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パンスターズ彗星の核と尾 タカハシμ300CR, STL-11000M |
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パンスターズ彗星の扇状の尾 タカハシε-180, STL-11000M |
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迫力のパンスターズ彗星 タカハシMT-200, ST-2000XM |
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パンスターズ彗星の尾 タカハシε180, キャノンEOS60D |
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パンスターズ彗星 キャノンEF200F2L, キャノンEOS5DMarkII |
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ルーリン彗星のねじれた尾 タカハシイプシロン250, STL11000M |
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ルーリン彗星 タカハシイプシロン250, STL11000M |
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ホームズ彗星とカリフォルニア星雲 タカハシイプシロン180ED, STL11000M |
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ホームズ彗星 2007/12 タカハシイプシロン180ED, SBIG STL11000M |
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ホームズ彗星の核 タカハシμ300, SBIG ST2000XM |
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ホームズ彗星の尾 写真 タカハシイプシロン180ED, SBIG STL11000M |
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ホームズ彗星の写真 タカハシミューロン300, キャノンEOSKissDX |
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ホームズ彗星 タカハシTOA130S, キャノンEOSKissデジタルX |
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シュワスマン・ワハマン第3彗星 タカハシE180, SBIG製ST2000XM |
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ポイマンスキー彗星 タカハシMT200, SBIG製ST2000XM 天文ガイド入選作品 |
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マックホルツ彗星 キャノンNewFD400mmF2.8, ペンタックス67 |
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ブラッドフィールド彗星 キャノンNewFD400mmF2.8, Pentax67 |
すい星のよもやま話
彗星と言えば、夜空にたなびく長い尾が魅力です。 しかし実は尾が出ない彗星の方が圧倒的に多く、尾が綺麗に伸びて見える彗星はごくわずかです。 ましてや、肉眼で長い尾をたなびかせて見える彗星となるとめったに現れず、数十年に一度だろうという人もいます。
彗星の中で一番有名なのは、やはりハレー彗星でしょう。 76年ごとに地球に近づく周期彗星で、前回接近した1986年はハレー彗星フィーバーが起こりました。 しかし前回の回帰の時は、ハレー彗星と地球の距離が遠いなどと条件が悪く、 彗星の尾も肉眼ではほとんど見えませんでした。
その後現れた明るい彗星としては、1996年に発見された百武彗星と1997年に見えたへールボップ彗星が有名です。 どちらも大変明るく、特にへールボップ彗星は地球にそれほど近づかなかったにも関わらず、 3ヶ月以上も肉眼で楽に観察できるほどの明るさを保ちました。 世紀の大彗星と呼ばれたへールボップ彗星です。
その後はしばらく明るい彗星が地球に近づくことはありませんでしたが、 突然マックノート彗星という特大彗星が2007年の始めに現れました。 美しい長い尾をたなびかせた彗星でしたが、残念ながら南半球からしか観測することができず、 日本をはじめ、北半球の天文ファンは悔しい思いをしました。
2013年には、パンスターズ彗星とアイソン彗星が地球に近づきました。 事前の光度予想によれば、どちらもマイナス等級の明るい彗星になる予報でしたので、全世界の天文ファンが期待していました。 まずはじめに地球に近づいたパンスターズ彗星は、日本の春霞の頃に地球に近づきました。 パンスターズ彗星は、日本からの観測条件があまりよくありませんでしたが、 デジタルカメラの性能向上もあり、多くの人が夕焼け空に輝くパンスターズ彗星の姿を捉えています。
事前の光度予想から、世紀の大彗星といわれていたアイソン彗星は、日本の晩秋から冬にかけて見頃になり、 また観測条件も良かったので、日本の天文ファンは明るくなる日を心待ちにしていました。 しかし、当初の光度予想と比べて、アイソン彗星は一向に光度を増してきません。 そして、2013年11月29日、アイソン彗星が近日点を迎えた日、彗星は太陽の熱で溶けて消滅してしまいました。 それまでの期待が大変大きかっただけに、なんとも残念な結果に終わってしまいました。 ある意味、アイソン彗星は「世紀の残念彗星」と呼べるかもしれません。
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