ルーリン彗星
COMET Lulin C/2007N3
Takayuki Yoshida
- Previous photo: ホームズ彗星とカリフォルニア星雲
- Next photo: ルーリン彗星のねじれた尾
ルーリン彗星 2009年1月28日の様子
ルーリン彗星は、台湾のルーリン天文台(鹿林天文台)で発見された彗星で、1月11日に太陽にもっとも近づきました。 これからぐんぐん地球に近づき、2月24日に地球に最接近します。このルーリン彗星は、予想光度が3等級とそれほど明るい 彗星ではありませんが、日本から条件良く見ることができる彗星です。来月中頃には一晩中みることができますから、星空の綺麗な場所で 観望しておきたいルーリン彗星です。
この写真を撮影したのは1月28日早朝です。3日前の1月25日には尾が写らなかったということでしたが、この日写してみると 細い糸のようなイオンテールが綺麗に写りました。またイオンテールの反対方向には、ダストの尾と思われるぼんやりした尾も伸びています。 彗星の核に対して約180度の方向に尾が存在していて、少し変わったイメージです。これから撮影条件が良くなってきますから楽しみですね。 私もできるだけ彗星の観測を続け、尾の変化などにも気をつけていきたいと考えています。
Imaging information
撮影機材: タカハシε250アストログラフ, ヘラクレス赤道儀(ステッピングモーター改造仕様)
使用カメラ: SBIG STL11000M, Astronomik製 LRGBフィルター
露出時間: L=5分x2枚, RGB=各3分x1枚
画像処理: ステライメージ6, PhotoshopCS4
撮影場所: 岡山県備前市八塔寺, 2009年1月28日撮影