ルーリン彗星のねじれた尾
COMET Lulin C/2007N3
Takayuki Yoshida
ルーリン彗星 2009年2月22日の様子
ルーリン彗星は、台湾のルーリン天文台(鹿林天文台)で発見された彗星で、2009年2月24日に地球に最接近します。 残念ながら予想光度よりもずっと暗く、この日で6等級前後の明るさでした。ただ日本から条件良く見ることができるので、一晩中観測を 楽しめる彗星です。
この写真を撮影したのは2月21日です。彗星の核が緑色に写っていますが、その左側にはダストの尾、右側にはイオンテイルが写っています。 彗星はこうして2本の尾があるのが普通ですが、その尾が180度も開いているのは珍しいことです。 また、イオンテイルをよく観察すると、彗星の尾がねじれて伸びていることがわかります。
Imaging information
撮影機材: タカハシε250アストログラフ, ヘラクレス赤道儀(ステッピングモーター改造仕様)
使用カメラ: SBIG STL11000M, Astronomik製 LRGBフィルター
露出時間: L=30秒x4枚, RGB=各30秒x1枚
画像処理: ステライメージ6, Photoshop CS4
撮影場所: 岡山県備前市八塔寺, 2009年2月22日撮影