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紫金山・アトラス彗星 2024年10月21日

C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS)

C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS)

Takayuki Yoshida

紫金山・アトラス彗星 2024年10月21日の様子

紫金山・アトラス彗星は、2023年1月に中国の紫金山天文台で発見された彗星です。 発見当初、しばらくは彗星の存在が確認されませんでしたが、南アフリカの小惑星地球衝突警報システム(ATLAS)が再確認し、 両方の名前を取って「紫金山・アトラス彗星」と名付けられました。

紫金山・アトラス彗星は、2024年9月29日に太陽に最接近し、10月12日には地球に最も接近しました。 日本からは、9月下旬から11月上旬にかけて観察条件が良くなり、彗星が見える天文台などは多くの人でにぎわいました。

写真は10月21日に撮影した紫金山・アトラス彗星の写真です。 近畿地方では曇り空が続き、機材一式を車に積み込んで、晴れ間が期待できる岐阜県まで出かけて撮影を行いました。 薄明終了時の西空には雲が広がっていましたが、暗くなるにつれて雲間が広がり、なんとか撮影することができました。

彗星の尾は肉眼ではかろうじてわかる程度でしたが、口径4センチの双眼鏡を使うと長く伸びた尾が良く見え、彗星らしい姿を頼むことができました。この後、紫金山・アトラス彗星は徐々に暗くなり、この日が双眼鏡で観望を楽しめた最後の夜でした。


Imaging information

撮影光学系:ビクセンVSD100 F3.8、レデューサー V 0.79×使用

撮影カメラ:キヤノンEOS 6D デジタル一眼レフカメラ

赤道儀:ビクセンSXP赤道儀

カメラの設定:ISO3200、F3

露出時間:20秒(恒星時追尾)×20

画像処理ソフト: ステライメージ9、Affinity Photo2

撮影場所: 岐阜県関ケ原町、2024年10月21日撮影