ZTF彗星(C/2022 E3)
C/2022 E3 ZTF
Takayuki Yoshida
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ZTF彗星 2023年1月21日の様子
ZTF彗星(C/2022 E3)は、2022年3月、 アメリカ合衆国のZwicky Transient Facility(ZTF)スカイサーベイシステムで発見された彗星です。 ZTF彗星は、2023年1月12日に最も太陽に近づき、2月2日頃に地球に最も近づきます。 ZTF彗星は、肉眼でギリギリ見える6等級の明るさまで増光すると、当初予想されていました。
ZTF彗星の1月は、かんむり座からうしかい座、りゅう座、こぐま座へと北上していきます。 1月中旬に6等台、下旬には5等台まで明るくなるとみられ、空の条件が良いところなら、 双眼鏡を使うと彗星の様子を観察することができます。 1月22日を過ぎると周極星となり、とくに深夜以降は高度高くなって見やすくなります。 日本から観測・撮影がしやすい彗星なので、月明かりが少ない時期に是非見ておきたい彗星です。
1月21日の画像を見ると、イオンテイルが折れ曲がっているのがわかります。 19日に撮影した画像と比べると、イオンテイルが短く淡くなっているのが確認できたので、今後どのように変化していくのか興味深いところです。 また、イオンテイルの上には、ダストテイルが写り、彗星の核の反対側にはアンチテイルも確認できます。
Imaging information
撮影光学系:タカハシ ε-160ED
撮影カメラ:ZWO ASI2600MC Pro 冷却CMOSカメラ
赤道儀:ビクセンAXD赤道儀
カメラの設定:ゲイン300
露出時間:90秒×16コマ(彗星核追尾)、90秒×4コマ(恒星時追尾)
画像処理ソフト: PixInsight、ステライメージ9、PhotoshopCC 2020
撮影場所: 三重県熊野市、2023年1月21日撮影