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アイソン彗星とラブジョイ彗星

ISON C/2012 S1 & Lovejoy C/2013 R1

アイソン彗星とラブジョイ彗星

Takayuki Yoshida

アイソン彗星とラブジョイ彗星 2013年11月14日の様子

2013年11月14日の早朝に自宅で撮影した、アイソン彗星とラブジョイ彗星の姿です。 どちらも焦点距離500ミリのε180ED望遠鏡で撮影して、同じ写野になるようにトリミングしています。 こうして比べてみると、アイソン彗星とラブジョイ彗星の見かけの大きさの違いがよくわかりますね。

画像をご覧いただくと、アイソン彗星は暗いながらも長い尾を伸ばし始めているのがわかります。 ラブジョイ彗星の方は、大きく立派な核が目を惹きます。 彗星の核からは、筋のようにイオンテイルが伸びていて、これからどのように変化するのかが興味深いです。

この日は冬型の気圧配置で透明度が比較的良かったので、2等星がやっと見える程度の自宅からアイソン彗星の撮影を試みました。 しかし、アイソン彗星は光害のひどい大阪上空で輝いているため、 デジタル一眼レフカメラで撮影すると、十秒程度の露出でも画像が真っ白に飽和してしまい、アイソン彗星の存在が全く分かりません。 そこで冷却CCDカメラに慌てて取り替えて撮影しました。

アイソン彗星の左側が明るくなっているのは、光害の影響です。 フラットフレーム補正でも補正しきれませんでした。 やはり光害の影響は大きいですね。 アイソン彗星の尾をしっかりと撮影しようと思えば、光害の少ない場所まで撮影に出かけた方がよさそうです。 12月初めの新月期に向けて、アイソン彗星の撮影場所を探しておかなければなりません。


Imaging information

撮影機材: タカハシ ε-180ED, タカハシNJP赤道儀にて追尾

使用カメラ: SBIG STL-11000M 冷却CCDカメラ

露出時間: 180秒x4コマ(ラブジョイ彗星)、 60秒x4コマ(アイソン彗星)、モノクロ画像

画像処理: ステライメージ7にてメトカーフコンポジット

撮影場所: 兵庫県宝塚市, 2013年11月14日撮影