シュワスマン・ワハマン第3彗星
73P/Schwassmann-Wachmann 3
Takayuki Yoshida
シュワスマン・ワハマン第3彗星
シュワスマン・ワハマン第3彗星は1930年にシュワスマン氏とワハマン氏が発見した彗星で、 太陽の周りをおよそ5年5ヶ月で一周する彗星です。 あまり明るくなることもなくあまり注目されない彗星でしたが、1995年に核が分裂して一気に注目を集めました。 2006年5月には地球大接近して、分裂した核の様子がアマチュア天文家によって捕らえられ話題になりました。
一番上の写真はC核と呼ばれる主核の写真です。最も明るいので双眼鏡でも楽に見えます。ボーっと広がったダストの尾が 特徴的でした。
次はB核の写真です。C核に比べるとダストが少ないのか、シャープな尾が伸びています。 よく見ると筋状の尾も伸びているようです。
一番下は大変淡いG核の写真です。双眼鏡ですら見えない暗さで、CCDでこそ捕らえられる天体 でしょう。他にもたくさんの副核が確認されていて、明るさは今一つでしたが天文界を騒がせてくれた貴重な彗星です。
Imaging information
撮影機材: タカハシ イプシロン180ED,ペンタックスMS5赤道儀
使用カメラ: SBIG ST2000XM
露出時間: 露出90秒(G核は180秒), それぞれ8コマをメトカーフコンポジット処理
2006年撮影