迫力のパンスターズ彗星
Panstarrs C/2011 L4
Takayuki Yoshida
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パンスターズ彗星 2013年4月13日の様子
パンスターズ彗星は、4月に入ってからは明け方の北東の空で見えるようになりました。 アンドロメダ大銀河と接近した4月上旬は、都合でパンスターズ彗星を見に行くことができませんでしたが、 この夜は晴れるという予報を信じて、八塔寺まで天体観測に行ってきました。 撮影場所には他にも数名の天文ファンが来られていて、パンスターズ彗星を皆さんいろいろな機材で撮影されていました。
撮影前にパンスターズ彗星を口径4センチの双眼鏡の視野内に入れると、 明るい彗星の核の周りに広がった尾が取り巻いている様子がよくわかりました。 3月に観測した時には、尾が一方向にスッと伸びていましたが、この日の彗星の尾は120度くらいに拡散していました。 彗星の尾は日に日に変化があって不思議ですね。
そのパンスターズ彗星の姿を、焦点距離1200ミリの天体望遠鏡と冷却CCDカメラを使用して撮影したのが上の写真です。 ここまで拡大すると、彗星の尾が核の部分から上と左方向に伸びている様子がよくわかります。 「期待はずれ」と言われたパンスターズ彗星ですが、このような拡大写真を見ると迫力がありますね。 へールボップ彗星を彷彿するような姿です。
なお、彗星は固有の運動量が大きいので、この写真は短い露出時間で撮影しています。 それを今回は見た目に近いように、恒星を基準にして重ね合わせています。 詳しいパンスターズ彗星の位置などは「パンスターズ彗星の情報ページ」をご覧下さい。
Imaging information
撮影機材: タカハシMT-200, ヘラクレス赤道儀にて追尾撮影
使用カメラ: SBIG ST-2000XM
露出時間: L=40秒x6枚, R=G=B=30秒x各1枚
撮影場所: 岡山県備前市吉永町, 2013年4月13日撮影