しし座のトリオ銀河
しし座のトリオ銀河
しし座の後ろ足の付け根にあるしし座銀河群を、明るい鏡筒と冷却CCDカメラの組み合わせで撮影しました。 三つの銀河の内、下側の明るい2つの銀河は、右からM65銀河、M66銀河というメシエ天体です。 上の少し暗めの横長の銀河はNGC3628です。NGC3628は真横に走った暗黒帯が特徴的な銀河です。これらの三つの銀河は 地球から約3000万光年の距離にあり、しし座銀河群を形成しています。
このトリオ銀河団は、3つの銀河が三つとも違った色と形をしています。 NGC3628銀河は横長で暗いイメージで、M65銀河は明るい黄色で紡錘形をしています。M66銀河は、青色の渦巻と淡い広がりがよくわかる 銀河です。
焦点距離が短い明るい光学系で撮影したので、周りの宇宙空間も広く写りました。画像をピクセル拡大して見ると、小さな銀河がたくさん 写り込んでいて、宇宙の奥深さが感じられます。深い宇宙に浮かんだ三つの銀河、こういう写真も美しいものですね。
Imaging information
撮影機材: タカハシε250, ヘラクレス赤道儀
使用カメラ: SBIG STL-11000M, Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間: L=100分(10分×10),R=20min, G=20min, B=20min(RGB:2x2binned)
総露出時間 2時間40分
画像処理ソフト: ステライメージ6, PhotoshopCS4
撮影場所: 岡山県吉永町 2009年撮影