こいぬ座
Canis Minor
Takayuki Yoshida
こいぬ座の概要
こいぬ座は冬の大三角形を形作る星「プロキオン」をα星に持つ星座で、おおいぬ座と同じ時期に南の空高く見ることが出来ます。 ただこいぬ座と言っても、星座を形作るのはプロキオンとβ星のゴメイザだけという少々寂しい星座です。 そのため、この星の並びから子犬の形を想像するのは難しいでしょう。
ギリシア神話の中では、こいぬ座になった子犬は、狩人アクタイオンが連れていた猟犬の一頭として登場しています。 あるとき、狩人アクタイオンは道に迷ってしまいます。 たまたま通りかかった泉で、女神アルテミスが水浴びをしている姿に出会ったアクタイオンは、 女神の裸を見た罪で鹿の姿に変えられてしまいます。 すると彼が連れていた猟犬が、獲物だと間違えて鹿になったアクタイオンに噛みつき、殺してしまいます。 その猟犬の一頭が、天に上げられたといわれています。
こいぬ座には散開星団M50が輝いています。 あまり注目されることのない星団ですが、双眼鏡で観望するとまばらな星が美しい星団です。 おおいぬ座のシリウスから探した方がわかりやすいでしょう。
星座名 | 英語名 | 略号 | 星数(5.5等まで) | 特徴 | 季節 |
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こいぬ | Canis Minor | CMi | 13個 | プロキオンをα星にもつ小さな星座 | 冬 |
Imaging information
撮影レンズ: キャノンEF24mmF1.4LUSMII
使用カメラ: キャノンEOS60D(フィルター換装、冷却改造)
露出時間: L=8分x4, ISO800, F2.8, 追尾撮影