おおいぬ座

Canis Major

おおいぬ座

Takayuki Yoshida

おおいぬ座の概要

夜空で輝く恒星の中で最も明るい星はシリウスです。 そのシリウスをα星に持つのが、おおいぬ座です。 シリウスは冬の大三角の一つにもなっていて、冬の南天でひときわ明るく輝いています。 この星を目印にすれば、たやすくおおいぬ座を見つけ出すことができます。

おおいぬ座を構成する星々は、シリウス以外はそれほど明るくはありませんが、 2等星のβ星やγ星は都会の夜空でも確認することができます。 夜空の綺麗な場所では、まさに上の写真のような星々を眺めることができ、 星々を繋いでいくと星座絵に出てくるような横を向いた犬の形が容易に想像できます。

ギリシア神話の中では、おおいぬ座となった大犬はオリオンの猟犬として登場しています。 その他には、月の神ディアナのニンフが連れた犬としても伝えられていて、 とてもすばしこい犬だったので、ゼウスが感心して星座に加えたという話もあります。

シリウスのすぐ南には、散開星団M41が輝いています。 視野の広い双眼鏡を使えば、シリウスと同じ視野に捉えることができて、なかなか見応えがあります。 おおいぬ座を見つけたら、一緒に観望して欲しい散開星団です。

星座名 英語名 略号 星数(5.5等まで) 特徴 季節
おおいぬ Canis Major CMa 56個 夜空で一番明るい恒星でシリウスを持つ星座

Imaging information

撮影レンズ: キャノンEF24mmF1.4LUSMII

使用カメラ: キャノンEOS60D(フィルター換装、冷却改造)

露出時間: L=8分x4, ISO800, F2.8, 追尾撮影