へびつかい座の散光星雲
へびつかい座の散光星雲
へびつかい座のζ星付近に広がっている、淡く大きな散光星雲の写真です。 写真右下にはさそり座のν星が写っています。 また写野の左上には、M10とM12球状星団が仲良く並んで写っています。
この散光星雲は、大変大きく広がっている上に大変淡いので、写真写りがあまりよくありません。昨年も写したのですが、 透明度の関係もあってコントラストよく写ってくれませんでした。今回は少し広めの写野で写してみましたが、それでも淡く画像処理で 少々強調しています。それでやっと淡く浮かび上がってきた星雲です。
こうして画像処理した写真をじっくり見ると、この淡い星雲の中にもしっかりとした構造があることがわかります。 へびつかい座ζ星の少し上、東から西方向へと延びていく星雲部分は大変特徴的な形をしています。また、星雲の左を南北に走っている 暗黒帯も興味深い形をしています。 標準レンズを使って写したさそり座アンタレスと星雲の写真を 見ると、この大きな星雲の位置関係もわかりやすいと思います。
Imaging information
撮影機材: SMCPentax200mmF4，高橋製作所P-2型赤道儀
使用カメラ: ペンタックス67 カメラ
露出時間: 35分、エクタロームE200(+1増感)
画像処理ソフト: Photoshop
撮影場所: 奈良県十津川村，2005年撮影