ホースシューベンド
Horseshoe Bend
Takayuki Yoshida
ホースシューベンドの場所
ホースシューベンドは、アメリカのアリゾナ州ページ市の近くにあるコロラド川が蛇行している場所の名称です。 コロラド川が蛇行している様子が、馬の蹄のように見えることからこの呼び名があるようです。 このホースシューベンドは国立公園ではなく、ただコロラド川が蛇行している様子を見られる場所なのですが、 その不思議な風景が話題を呼んで、最近では旅行者の観光スポットとなっています。
ホースシューベンドの行き方
このホースシューベンドに訪れるには、レンタカーが便利です。 グランドキャニオンからペイジ市に向かう国道89号線を走っていると、左側に小さな看板が見えてきます。 小さな看板ですので見落してしまいがちですが、速度を落として走っていると気づくと思います。 ページ市(Page)に入り口近くにはウォルマート(Walmart)というスーパーマーケットがありますが、ここまで行くと通りすぎています。 スーパーマーケットやガソリンスタンドでUターンして、もう一度入り口を捜しましょう。
駐車場に車を止めたら、コロラド川が見られる場所(ホースシューベンド)まで徒歩で向かいます。 私が訪れたときはアクセス道の整備はされておらず、皆が通った跡があるだけでしたが、 現在では駐車場も舗装されて、ある程度の整備が行われているようです。 駐車場からホースシューベンドまでは歩いて20分ほどでした。
赤茶けたアリゾナの大地を歩いて行くと、だんだんとコロラド川が見えてきます。 コロラド川が蛇行しているホースシューベンドの岩の上に立つと、まさに写真のような景色が広がります。 あまりに雄大な風景でスケール感が狂ってしまいますが、この岩の上から下のコロラド川までは200メートル程の高さがあります。 断崖絶壁ですから、バランスを崩して落下したら一巻の終わりです。 実際に2010年には観光客が崖から落ちて亡くなっています。
ホースシューベンドの撮影方法
ホースシューベンドの写真を撮るなら、全体を視野に収められる超広角レンズが適しています。 APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラなら、14mm前後のレンズを使わないとコロラド川が曲がっている全体の様子を捉えられません。 できれば、フルサイズのデジタル一眼レフカメラと20ミリ前後の超広角レンズを用意したいところです。 ちなみに上の写真は、夕日が差している時に撮影したので少しマゼンダ気味に仕上がっています。
ところで、上のようにコロラド川が蛇行している様子を撮影しようと思うと、崖から身を乗り出して川をのぞき込まなければなりません。 本当に危険ですので、地面に寝そべるか、できれば二人で行動して、写真を撮る間は脚を掴んでもらうなりした方がよいでしょう。 雨の日は岩が滑りやすくなるのでより危険だと思います。
このホースシューヘッドの近くには、風景写真ファンに最近人気のアンテロープキャニオンがあります。 ページ市を観光で訪れるなら、この二つのスポットをセットにしてみてはいかがでしょうか。
Imaging information
使用レンズ: タムロンSP AF17-50mm F/2.8 XR Di II VC LD
使用カメラ: キャノンEOSKissX3にて撮影