エスキモー星雲
NGC2392
Takayuki Yoshida
エスキモー星雲
エスキモー星雲は、ふたご座で輝く惑星状星雲です。 NGC番号ではNGC2329の番号が付けられていますが、その愛称でよく知られている天体です。 エスキモー星雲は、エスキモーが防寒フードを被った姿のように見えることから名付けられました。 写真を見ると、確かにそんな風にも見えなくもありません。
エスキモー星雲の視直径は45秒ほどと小さく、衝を迎えた木星と同じくらいの大きさです。 明るさは約9.6等星ですが、しっかりした明るさをもっているので、都会の夜空でも天体望遠鏡を使うとその姿をぼんやりと確認することが可能です。 夜空の暗い場所で観測すると丸い形がよくわかります。
この写真は光害の多い宝塚市内から撮影した写真です。 惑星状星雲は比較的明るいものが多いので、都会の夜空でもよく写ってくれます。 今回は口径30センチの天体望遠鏡と冷却CCDカメラを組み合わせて撮影してみました。 また、このエスキモー星雲は、CR化したミューロン300の最初の成果となりました。
※この写真はエスキモーの形がよくわかるように、下を北にして展示しています。
Imaging information
撮影機材: ミューロン300CR(焦点距離2,710mm), ペンタックスMS-5赤道儀
使用カメラ: SBIG ST-2000XM, AO-7使用, Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間: L:5分×8フレーム, RGB:各5分×2フレーム
画像処理ソフト: ステライメージ6.5, PhotoshopCS5
撮影場所: 兵庫県宝塚市,2013年撮影