馬頭星雲
Horsehead Nebula
Takayuki Yoshida
馬頭星雲
オリオン座のアルニタク付近で輝いている「馬頭星雲」のクローズアップ写真です。 馬頭星雲は、オリオン大星雲 M42と共に冬の代表的な天体として有名です。 その名の通り、星雲の形が馬の頭に似ていることから、この愛称が付けられました。
馬頭星雲自体は暗黒星雲のため、宇宙の背景に溶け込んでしまって本来は見ることができないのですが、 暗黒星雲の背後に赤く輝く星雲があったため、馬の形が宇宙に浮かび上がりました。 影絵のような感じですね。
この馬頭星雲の写真は、口径25センチの天体撮影用の天体望遠鏡と冷却CCDカメラを使用して、 印象的な部分をクローズアップ撮影した作品です。 馬頭星雲の撮影では珍しい縦構図で撮影して、屏風のように広がる赤い星雲の広がりを表現してみました。 左下の青い星雲はNGC2023です。 馬頭星雲だけですと赤一色の写真になるところでしたが、 この星雲を構図に入れることで、色合い豊かな一枚となりました。
Imaging information
撮影機材: タカハシBRC250、タカハシNJP Temma2赤道儀
使用カメラ: 冷却CCDカメラ SBIG ST2000XM, Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間: L:15分×8、RGB:各10分×2
画像処理ソフト: Stellaimage5, PhotoshopCS
撮影場所: 岡山県備前市吉永町八塔寺,2007年撮影