オリオン座


オリオン座

寒い冬空の中で輝くオリオン座の写真です。 オリオン座は、冬の天の川の 中でも最も有名な星座です。全天一有名な星座と呼べるかもしれません。

ギリシア神話では、このオリオン座となった勇 者オリオンは海の神ポセイドンの子と知られています。 大変力が強く大きな男だったのですが、乱暴者で困ったので、母なる大地の神ガイアが大サソリを使い、毒針で刺し殺したと されています。その後、オリオンは空に上げられてオリオン座となり、大サソリも同様、さそり座になったと言うことです。

オリオンは星座となっても、大サソリが恐いので、さそり座が出ている夏の間は空に出ず、さそり座が西に沈む頃になって 東の空から顔を見せます。なんとも雄大な空のお話ですね。

ところで、このオリオン座の中では、たくさんの有名な星雲が輝いています。最も有名な オリオン大星雲も三ツ星の下に小さく写っています。 また、その右上には馬頭星雲が輝いています。
詳しい方ならM78星雲魔女の横顔星雲とい う淡い散光星雲も輝いていることをご存じでしょう。またオリオン座を囲むように 輝いているのはバーナードループです 。淡いエンゼルフィッシュ星雲も見えていますね。

このようにオリオン座には多くの星雲が存在しています。明るい一等星ベテルギウスやリゲルもオリオン座を有名にしています。

オリオン座を離れた少し右上 には、ばら星雲コーン星雲の 姿もわかります。オリオン座の左側はいっかくじゅう座、その上は双子座が 冬の天の川の中で美しく輝いています。


Imaging information

撮影機材: SMCPentax75mmF2.8(F4で撮影), P-2赤道儀

使用カメラ: ペンタックス67 カメラ

露出時間: 35分、エクタロームE200(+1増感)

撮影場所: 奈良県十津川村,2004年撮影

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