カシオペア座

Cassiopiea

カシオペア座

Takayuki Yoshida

カシオペア座

カシオペア座は、北極星を挟んで北斗七星のほぼ反対側に見える星座で、ローマ字の「W」の形に見える ことで有名な星座です(上の写真は反対になっています)。北極星を見つける道しるべにもなっている 星座ですので、小学生の授業などでもお馴染みの星座です。

このカシオペアは、ギリシア神話ではエチオピア王ケフェウスの后とされています。カシオペア本人は神話では ほとんど登場せず、アンドロメダ大銀河で 有名な娘のアンドロメダの方が有名になってしまっています。

カシオペア座は、秋の淡い天の川に位置しているので、左下から右上へと白い帯状に見える微恒星の中に星座 が埋もれています。カシオペア座の中には、小さな散開星団も多く位置しており、画面左隅にはNGC7789、右寄り にはNGC663が写っています。画面からは外れていますが、少し大きめの散開星団M52も このカシオペア座に属する星団です。 また画面左上部には、お隣のペルセウス座に属 するペルセウス座の二重星団も 写っています。

カシオペア座のα星右上で輝く赤い星雲はNGC281で す。勾玉のような形が特徴的な明るい散光星雲で、双眼鏡でもその存在がうっすらとわかります。


Imaging information

撮影機材: SMCPentax200mmF4, P-2赤道儀

使用カメラ: ペンタックス67 カメラ

露出時間: 35分、エクタロームE200(+1増感)

撮影場所: 奈良県大塔村,2004年撮影