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オリオン大星雲 M42

Orion Nebula

オリオン大星雲

Takayuki Yoshida
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オリオン座の大星雲

オリオン大星雲は、オリオン座の三ツ星の下で輝くとても有名な星雲です。 位置もわかりやすいので、全天の中でも最もよく知られている星雲の一つだと思います。天文ファンに最も人気のある天体の一つです。

オリオン大星雲をよく見ていると、星雲の中心で星が輝いていることがわかります。 この星は4重星で、トラペジウムと呼ばれています。 天体望遠鏡を使って高めの倍率で観望すると、その星の姿がよくわかります。この星々は生まれたばかりの星と考えられています。

オリオン大星雲は明るい星雲ですので、少し郊外まで出かければ肉眼で位置を確認することができま す。双眼鏡で観望すれば、周りに薄っすらと星雲のガスも 見えてくるでしょう。星空の綺麗なところで見れば、鳥が羽を広げたようという例え通りの美しさで、うっとりと見とれるほどです。 オリオン大星雲は、どんな大きさの天体望遠鏡でも、素晴らしい美しさを私達に見せてくれる貴重な星雲です。

このオリオン大星雲の写真は、35mmフルサイズCCDの天体用デジタル冷却CCDカメラを 使って撮影を行ったものです。撮影後の画像処理にも気を遣い、オリオン大星雲の微妙な色合いを表現できるように細心の注意を払いました。 その甲斐あって、この星雲独特のピンク色がベールのように広がり、とても美しい作品に仕上がりました。

オリオン大星雲のすぐ上の青い星雲は、海外で「Running Man Nebula(ランニングマン星雲)」と呼ばれている星雲です。 ピンク色のオリオン星雲に、このブルー色が花を添えてくれています。 この青い星雲をよく見ると、確かに人が走っている姿のようにも見えてきますね。


Imaging information

撮影光学系: Takahashi TOA130S, TOA35Reducer

使用カメラ: SBIG STL-11000M, Astronomik Type2C LRGB filters

露出時間: L=92分(10分×8,3分×3),R=30min, G=30min, B=30min(RGB:2x2binned)

画像処理ソフト: Stellaimage5, PhotoshopCS

撮影場所: 岡山県吉永町 2006年撮影

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