IC405 Flaming Star Nebula

The Flaming Star Nebula in the constellation Auriga, Sh2-229, Caldwell 31

IC405

Takayuki Yoshida

IC405 Flaming Star Nebula

IC405は、ぎょしゃ座に属する天体で、 反射星雲と散光星雲から構成されている散光星雲です。 IC405は、日本では「まが玉星雲」の愛称で知られていますが、海外では「Flaming Star Nebula(炎を上げて燃え盛る星雲)」の愛称で親しまれています。 写真を見ると、中央の星から炎を上げて燃えているようにも見えます。

写真ほぼ中央に写っている明るい星は、ぎょしゃ座AE星です。 IC405は、AE星から発せられたエネルギーを受けて輝いていると考えられています。 ぎょしゃ座AE星自身は変光星で、平均視等級は約6等です。 肉眼で見ることは難しいですが、双眼鏡を使えば存在を確認できるでしょう。 口径の大きな天体望遠鏡を使えば、AE星だけでなく、星雲の明るい部分をぼんやりと確認することも可能です。 機会があれば観望してみてはいかがでしょう。

IC405は、写真映えする天体なので、様々な光学系で撮影されている被写体です。 今回は、焦点距離約1800mmの光学系と35ミリフルサイズ冷却CCDカメラを使って、 AE星付近をクローズアップ撮影し、星雲の構造を表現しました(掲載写真は上下をトリミングしています)。 IC405の全体像は、2009年にタカハシ ε-250望遠鏡を使って撮影した「まがたま星雲 IC405」の写真をご覧ください。


Imaging information

撮影光学系:タカハシ Mewlon-250CRS、レデューサーCR0.73×使用

赤道儀:ビクセン AXD赤道儀にて追尾

使用カメラ: SBIG STL-11000M、Astrodon LRGB Gen2 I-Series Tru-Balance フィルター

露出時間: L画像=60分(15分×4)、Red画像=10分×2、Green画像=10分×2、Blue画像=10分×1
総露出時間 1時間50分

画像処理ソフト: ステライメージ9PhotoshopCC 2019

撮影場所: 岡山県備前市八塔寺、2020年撮影