アンドロメダ座
Andromeda
Takayuki Yoshida
アンドロメダ座の概要
アンドロメダ座はペガサスの四辺形のすぐ隣で輝く星座で、秋の頃に見頃を迎えます。 星座の中にアンドロメダ大銀河が輝いているため、この星座の名前は広く知られています。 天文ファンでなくても「アンドロメダ」の名前は聞いたことがあると思います。 星座絵では、アンドロメダ姫が鎖で岩に縛られて、化けクジラの生け贄になっている姿が描かれています。
アンドロメダ座は比較的見つけやすい星座です。 アンドロメダ姫の頭の部分で光るα星のアルフェラッツ、それに足の先で輝くアルマクを見つけた後にその間の星を繋いでいくと全体の星座の形が浮かび上がります。 星座自体も天頂付近に登り詰めるので見やすく、都会の空でも星座を探すことができるでしょう。 アンドロメダ座はプトレマイオスの48星座にも登場している星座です。
ギリシア神話では、勇者ペルセウスに助けられたアンドロメダ姫として登場します。 自らの母、カシオペアの傲慢に怒ったハデスは、アンドロメダ姫を化けクジラの生け贄にするよう申しつけます。 岩に繋がれたアンドロメダ姫があと少しで化けクジラに食べられそうになったとき、メデューサの首を持ったペルセウスが現れ、 化けクジラを石に変えてしまうという物語です。
アンドロメダ座で最も有名な天体と言えば、アンドロメダ大銀河です。 肉眼でも見ることが出来る230万光年彼方の銀河で、人間が肉眼で見ることが出来る最も大きな構造物とも言えるかもしれません。 230万光年というととてつもない距離ですが、それが肉眼で見られるのですから、アンドロメダ大銀河の大きさが想像できるというものです。
その他には、二重星アルマクに注目したいところです。 この星を天体望遠鏡で観測すると、オレンジ色の主星と青色の小さな星が寄り添って輝いていて、宝石箱のような美しさです。 はくちょう座の二重星アルビレオと共に、人気の高い天体の一つです。
星座名 | 英語名 | 略号 | 星数(5.5等まで) | 特徴 | 季節 |
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アンドロメダ | Andromeda | And | 54個 | アンドロメダ大銀河が輝く星座 | 秋 |
Imaging information
撮影レンズ: キャノンEF24mm F1.4LII USM
使用カメラ: キャノンEOS60D(フィルター換装、冷却改造)
露出時間: L=8分x4, ISO800, F2.8, 追尾撮影