ぎょしゃ座の散光星雲
ぎょしゃ座の散光星雲
ぎょしゃ座の五角形の中にある散光星雲と散開星団の写真です。右下の赤い散光星雲 はまが玉星雲とも呼ばれ るIC405星雲です。中央下よりの赤い 散光星雲はIC410。どちらも肉眼では見えない波長で輝いているので、望遠鏡を使っても 見ることができません。それに比べて中央のM38,M36散開星団は、望遠鏡で観望する ことができます。双眼鏡で覗くと、M38はボンヤリした星雲状に見え、周辺の微光星と相まって美しい眺めです。 双眼鏡をお持ちの方は、是非、ぎょしゃ座の五角形の中を覗いてみて下さい（五角形はとても目立つ のですぐわかると思います）。空の暗い所で見れば、いくつもの美しい散開星団がすぐに見えてきて美しい眺め でしょう。
ぎょしゃ座の散光星雲の中でも、IC405からM38へと延びる淡い星雲部分の描写を狙った写真です。この淡い星雲部分 をよく見ると、捻れながらM38へと延びているのがわかります。フルサイズ画像を画面に一杯に表示させると フィラメントのような構造をしています。星間ガスの動きが感じ取れる領域です。
Imaging information
撮影機材: キャノンNewFD400mmF2.8レンズ，タカハシEM200赤道儀
使用カメラ: ペンタックス67
露出時間: 40分, コダック エクタロームE100S(+1増感)
画像処理ソフト: PhotoshopCS
撮影場所: 奈良県大塔村，2004年撮影