M53 星団
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かみのけ座の球状星団 M53
かみのけ座は、4等星以下の暗い星で構成されている星座ですが、 星座の中にはメシエ天体が8つも存在しています。 M53は、その中で唯一の球状星団で、残りの7つは系外銀河です。
M53の明るさは、約7.8等で、視直径は13′ほどの球状星団です。 同じく春に見頃を迎える「りょうけん座のM3球状星団」と比べると、若干暗く小さいですが、 小型の天体望遠鏡でも姿を確認することが出来ます。 口径が大きくなるにつれ、星がボール状に集まった様子がわかるようになります。 機会があれば、口径の大きな天体望遠鏡で観察してみると、球状星団らしい姿を楽しめるでしょう。
りょうけん座の球状星団M3に比べると、小型で暗いと評されるM53ですが、 M53は、M3と比べて、約1.7倍も遠い場所に位置しており、 星団の実際の規模は、M53の方が大きいとも言われています。 M3と同じ距離にあれば、かなり見ごたえがする星団だったでしょうね。
Imaging information
撮影鏡筒:タカハシ Mewlon-250CRS、レデューサーCR0.73×使用
望遠鏡架台:ビクセンAXD赤道儀
使用カメラ:Moravian Instruments G3-16200 冷却CCDカメラ
冷却CCD用LRGBフィルター:Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間:L=10分×4フレーム、RGB=各10分×1フレーム
(総露出時間1時間10分)
画像処理ソフト:ステライメージ8、PhotoshopCC 2015
撮影場所:岡山県備前市八塔寺、2018年撮影