しぶんぎ座流星群 2022年
Meteor by The Quadrantids(QUA)
Takayuki Yoshida
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しぶんぎ座流星群 2022年
しぶんぎ座流星群は、うしかい座とりゅう座の境界付近を放射点として出現する流星群で、 例年1月1日から5日頃が活動期に当たります。
流星群の名称に使われている「しぶんぎ座」は、昔、 フランスの天文学者ラランドが設定した星座のことで、現在は使われていない星座です。 慣例として、今でも流星群の呼び名としてだけ使われている星座名です。
しぶんぎ座流星群は、夏のペルセウス座流星群、冬のふたご座流星群と並んで、 三大流星群の一つに数えられていますが、近年、活発な活動は観測されていません。 実際、新年早々、しぶんぎ座流星群を見に何度も出かけた経験がありますが、 大出現が予想された年も期待外れで、現在では、三大流星群の一つとは呼べないように思います。
2022年は、極大日が新月となり絶好の観測条件ということで、北天が見やすい八塔寺に出かけました。 快晴の天気予報にも関わらず、夜中過ぎから曇ってしまいましたが、 極大時刻の前後、北天を流れる流れ星をいくつか見ることができました。
上画像は、天文薄明が始まった午前5時50分頃、北天に流れた明るい流星(火球)です。 ほぼ同時に2つの流れ星が流れました。このダブル流星が今回のしぶんぎ座流星群のハイライトでした。
Imaging information
撮影光学系:キヤノンEF24mm F1.4L II USM レンズ、ソフトフィルター使用
撮影カメラ:キヤノン EOS5D MarkIV
露出時間:F2、ISO6400、20秒で撮影した2コマ画像をPhotoshop上で比較明合成
撮影場所: 岡山県備前市八塔寺、2022年1月4日撮影