ソンブレロ銀河 M104
Sombrero Galaxy M104
Takayuki Yoshida
ソンブレロ銀河 M104
M104は「おとめ座」に存在する渦巻き銀河です。私たちの地球から見ると、ちょうど銀河面を横から 見る格好になるので、銀河を横に走る暗黒帯がよくわかります。20センチ程度の大きな望遠鏡で 見ると、この暗黒帯もボンヤリと見えてきて、愛称になっているソンブレロの形がよくわかります。 M104銀河の存在だけでしたら、8センチ程度の天体望遠鏡でも簡単にわかるでしょう。
このM104銀河は、地球から遙か4,600万光年の彼方で輝いている直径14万光年もある大きな銀河です。 この銀河は、1781年にフランスのメシャンによって発見されたと言われており、 その後、ウィリアム・ハーシェルらによって暗黒帯などが観測されています。
M104銀河は、有名なおとめ座銀河団から少し離れたところに位置しています。おとめ座からよりも 、からす座から探した方がわかりやすいかもしれません。まわりには目印になる星がないので 視野導入は大変ですが、春の間に是非とも見ておきたい銀河の一つです。
Imaging information
撮影機材: タカハシミューロン300(レデューサー使用)、ペンタックスMS5赤道儀
使用カメラ: SBIG ST-2000XM, AO-7, Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間: L:10分×16フレーム、RGB:各10分×2フレーム
画像処理ソフト: ステライメージ5、PhotoshopCS
撮影場所: 岡山県備前市、2007年撮影