NGC2170付近
NGC2170,NGC2182,vdB68,vdB69
Takayuki Yoshida
いっかくじゅう座のNGC2170付近
いっかくじゅう座の南西部、オリオン座との境界付近には、大きな分子雲が広がっています。 その星域の中で、NGC2170付近と呼ばれる星雲群を捉えた写真です。 写真の右寄りで輝いている青い星雲がNGC2170で、その他の星雲には、右の説明図のとおり、 番号が付けられています。
NGC2170付近の星雲は、色合いが豊かで魅力的な撮影対象ですが、非常に淡く、 また視直径も星雲としては小さい方なので、撮影機材の選定に迷いました。 はじめは、タカハシMewlon-250CRSとフルサイズ冷却CCDカメラで狙いましたが、 F値が暗いため、星雲があまり写りません。 そこで、タカハシTOA130望遠鏡にレデューサーを付け、チップサイズの小さい冷却CCDカメラで撮影したのがこの作品です。
残念ながら暖冬の影響で空の透明度が悪く、コントラストがそれほど上がりませんでしたが、 星雲のカラフルな色合いは表現することができました。 これらの星雲の周囲には、淡い分子雲が広範囲にわたって広がっています。 次回は、明るい光学系を使って、NGC2170を淡い分子雲とともに写してみたいと思います。
Imaging information
撮影機材:タカハシTOA-130望遠鏡(TOA-35レデューサー0.7×使用)
赤道儀:ビクセンAXD赤道儀にて追尾
使用カメラ:SBIG ST-2000XM冷却CCDカメラ、Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間:L=15分×10枚、R=G=B=10分×2枚
画像処理ソフト:ステライメージ7、Photoshop CC 2015
撮影場所:岡山県備前市八塔寺、2016年撮影