ちょうこくしつ座の渦巻銀河 NGC253
ちょうこくしつ座 NGC253
秋の南天は寂しく、一等星のフォーマルハウトがぽつんと輝いているだけです。 しかし天の川から遠く離れているので、 深宇宙を見渡すことができる貴重な星域でもあります。 ちょうこくしつ座は、赤緯マイナス30度付近に広がる星座で、日本からは南の空低くに見えています。 暗い星が多く見栄えのしない星座ですが、ちょうこくしつ座には、 南天を代表する大銀河NGC253が輝いているため、天体ファンには良く知られています。
NGC253は、地球から約1000万光年の距離にある銀河で、比較的地球から近いため、明るく大きく見えます。 双眼鏡で観望しても、薄い筋状の雲のようなNGC253の姿を確認することができ、 天体望遠鏡で観察すると紡錘形をしたその姿がよくわかります。 NGC253は、想像以上に見栄えがする天体なので、秋の星空観望ではアンドロメダ銀河と合わせて観望してみたい天体です。
追記：タカハシ Mewlon-250CRSとフルサイズカメラで撮影した「NGC253の写真」もご覧ください。
Imaging information
撮影機材: タカハシBRC250，タカハシEM200赤道儀
使用カメラ: SBIG ST2000XM, Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間: L:10分×8, RGB:各10分×2
画像処理ソフト: Stellaimage5, PhotoshopCS
撮影場所: 奈良県大塔村、2005年撮影
星ナビ入選作品