アンテナ銀河
Antennae Galaxies NGC4038
Takayuki Yoshida
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アンテナ銀河
アンテナ銀河はカラス座に存在している銀河で、2本の長い触角のようなものが伸びていることから、触角銀河とも 呼ばれています。実はこの銀河は1つではなく、二つの銀河がぶつかって、こうした触角状の構造が 伸びているのです。私たちは、今まさに銀河が衝突している過程を見ているわけです。
何億年も前は、この銀河は2つの別々の銀河であったと考えられています。一つはNGC4038という銀河で、 もう一つはNGC4039という番号が振られています。この2つの銀河が衝突した際のエネルギーはすさまじく、 その衝突によって放出された星が、この2本の触角を形作ったのだろうといわれています。
こうした銀河同士の衝突は、宇宙の中ではさほど珍しいものではなく、古代は至る所で起こっていたといわれています。 また、私たちの住む銀河系も、いずれはアンドロメダ銀河と衝突して、こうした現象を引き起こすだろうと考える 科学者もいます。どちらにしても、スケールの非常に大きな話ですね。地球環境などを超越した、宇宙の大きな流れを感じさせてくれる アンテナ銀河です。
Imaging information
撮影機材: タカハシε250, ペンタックスMS5赤道儀
使用カメラ: SBIG ST-2000XM, Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間: L:10分×8フレーム, RGB:各10分×2フレーム
画像処理ソフト: ステライメージ6, PhotoshopCS
撮影場所: 岡山県備前市八塔寺,2008年撮影