網状星雲
NGC6992
Takayuki Yoshida
網状星雲 NGC6992
はくちょう座の翼の少し上、ε星のすぐ近くに存在している有名な超新星残骸が「網状星雲」です。網状星雲全体は4度ほどの広がりがあり、上の写 真はその東側部分をクローズアップしたものです(西側はNGC6960)。この部分のNGC番号は6992〜6995番が与えられています。
この網状星雲は2万年前に重量級の恒星が爆発した名残だと言われています。距離は1600光年の彼方にあり、今でも秒速100キロ程度の速さで膨張を続けています。
網状星雲は、複雑に絡み合ったフィラメント構造が美しい天体です。銀塩撮影では拡大率不足で、その構造をとらえることができませんでしたが、冷却CCDカメラを導入することで やっと写し出すことができました。複雑な動きを見せる赤色の星雲と、所々に入り組む青色の星雲が表現できたと思います。
Imaging information
撮影機材: タカハシε-160,タカハシEM200赤道儀
使用カメラ: SBIG製ST2000XM, Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間: L:15分×8, RGB:各10分×2
画像処理ソフト: Stellaimage5, PhotoshopCS
撮影場所: 兵庫県大河内町,2005年撮影
星ナビ入選作品