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カリフォルニア星雲

California Nebula

カリフォルニア星雲

Takayuki Yoshida
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カリフォルニア星雲

カリフォルニア星雲は、ペルセウス座で輝く大きな散光星雲です。写真に撮るとその形がアメリカのカリフォルニア州に似て いることから、その名前が付けられています。このカリフォルニア星雲はある特定の波長で輝いているため、人間の眼で はほとんど見ることが出来ません。しかし写真写りは良好で、コダックエクタロームE200などの赤色が写りやすいフィル ムで写すと、標準レンズを使った天体写真でも星雲が写り込んできます。

自宅で撮影したHαナローバンド画像と、郊外で撮影したRGB画像をHαRGB合成を使ってカラー画像としたものです。 RGB画像のカラフルな色合いと、Hα画像の豊かな階調をなるべく生かせるように仕上げました。 色合いをなるべくLRGBカラーに近づけるよう処理したので、銀塩写真のような自然な仕上がりになり美しいです。 こうした方法を活かせば、自宅でじっくりHα撮影を行い、郊外でささっとRGB画像だけを撮って、後で合成し て仕上げるという方法も流行りそうです。

大きなカリフォルニア星雲の画像も是非ご覧ください。また、Hα画像だけを使 ったカリフォルニア星雲のモノクロ写真も 併せてご覧ください。


Imaging information

撮影光学系: タカハシε-180, NJP赤道儀

使用カメラ: SBIG STL-11000M, Astronomik Type2C LRGB filters, Hαフィルター

露出時間: Hα=200分(20分×10),R=28min, G=28min, B=28min(RGB:2x2binned)
総露出時間: 4時間44分

画像処理ソフト: ステライメージ5, PhotoshopCS

撮影場所: 兵庫県宝塚市(Hα画像),岡山県備前市吉永町八塔寺, 2008年撮影