北アメリカ星雲とペリカン星雲
North America Nebula and Pelican Nebula, NGC7000
Takayuki Yoshida
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北アメリカ星雲とペリカン星雲
北アメリカ星雲とペリカン星雲は、はくちょう座のα星「デネブ」の近くで輝いている大型の散光星雲です。 星雲の形が、北アメリカ大陸とペリカンに見えることから、この愛称で呼ばれるようになりました。 上の写真でも両者の形がよくわかると思います。
どちらの星雲も淡いため、肉眼ではほとんど見えませんが、写真写りは良好です。 北アメリカとペリカン星雲は、モノクロフィルムが全盛だった頃からよく撮影されてきた対象で、 今でも夏の人気天体の一つです。 星雲自体が大きく、中望遠クラスのレンズでも迫力ある姿に写し出すことが出来るのも人気の秘密でしょう。
この写真は、ペルセウス流星群の観測に出かけた砥峰高原で撮影しました。 現地は流星群を一目見ようという方々が集まり、大変な賑わいで車のライトがカメラや望遠鏡に当たることも多かったのですが、 北アメリカ星雲は天頂付近で輝くこともあり、問題なく撮影することが出来ました。
この写真の撮影には、コーワのテレフォトレンズ「PROMINAR 500mm F5.6 FL(+TX07)」を使用しました。 このレンズは重量が約2キロと非常に軽く、ビクセンのSXP赤道儀に載せるとバランスウェイト無しで極軸周りのバランスが取れました。 今回はフルサイズの冷却CCDカメラと組み合わせて撮影しましたが、周辺星像もシャープで満足できる画像を得られました。
Imaging information
撮影光学系: コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FL (マウントアダプター TX07使用, 350mm F4)
赤道儀: ビクセンSXP赤道儀
使用カメラ: SBIG STL-11000M, Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間: L=60分(15分x4),R=10min, G=10min, B=10minで撮影
総露出時間 1時間30分
画像処理ソフト: ステライメージ7, PhotoshopCS5
撮影場所: 兵庫県神河町砥峰高原、2013年撮影