NGC7293 らせん星雲
NGC7293,Helix Nebula
Takayuki Yoshida
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NGC7293 らせん星雲
らせん星雲は、みずがめ座に位置する惑星状星雲です。 観測適期は、夏の終わりから秋にかけてで、南空の低空で輝いています。 らせん星雲の視直径は、惑星状星雲としては大きく、双眼鏡でも姿を確認することができます。 口径20センチ前後の天体望遠鏡を使用すれば、ぼんやりとドーナツ状をした星雲の形が見え、興味が深まります。 南天が開けた星空の綺麗な場所に出かける機会があれば、観望してはいかがでしょう。
今回、らせん星雲の撮影には、セレストロン社の天体撮影用望遠鏡「RASA8」を使用しました。 RASA8は、セレストロン社が開発した、8インチ(約20cm)の主鏡と補正板を持つ複合光学系で、F値が2と非常に明るいのが特徴です。
カメラは、マイクロフォーサーズフォーマットの撮像素子(SONY MX294CJK)が搭載された冷却CMOSカメラ「ASI294MC Pro」を使用し、 アイダス社のデュアルナローバンドフィルター「NBZ」を取り付けています。 らせん星雲を明瞭に写し出すには、通常は長時間の露出が必要ですが、 光学系の明るさにも助けられ、合計約40分の露出で、星雲の形をはっきりと表現することができました。
※掲載画像は、らせん星雲の周囲をトリミングしています
Imaging information
撮影鏡筒:セレストロン 8″Rowe-Ackermann Schmidt Astrograph(RASA8)
望遠鏡架台:ビクセンAXD 赤道儀
使用カメラ:ZWO ASI294MC Pro 冷却CMOSカメラ
フィルター:アイダス社 ネビュラーブースター NBZ Di使用、
Di光路長調整クリアフィルター(RGB画像所得用)
露出時間:300秒×8枚、180秒×1枚(RGB画像)、ゲイン120
画像処理ソフト:ステライメージ9、PhotoshopCC 2020
撮影場所:岡山県備前市吉永、2021年撮影