くじら座
Cetus
Takayuki Yoshida
くじら座の概要
くじら座は全天で4番目に大きな星座で、晩秋の頃になると南の空で輝きます。 くじら座になっているクジラは、我々が海などで見ることができる鯨ではなく、アンドロメダ姫を襲った化けクジラです。 そのため、星座絵でも恐ろしい顔をした怪物の姿が描かれています。
くじら座のα星は、頭の部分で光る2等星の星メンカルです。 また、β星のデネブカイトスが尻尾の部分で輝いています。 くじら座は大きな星座なのですが、この二つの2等星以外は目立つ星がなく、つかみ所がない星座です。 上の星座線を参考にしながら星を繋いでいくと、なんとなく化けクジラの形がつかめると思います。
くじら座にはとても有名な変光星ミラが輝いています。 このミラは、2等星から10等星へと明るさが変わる脈動変光星でクジラの心臓の部分で輝く赤い星です。 最も明るいときは、β星のデネブカイトスよりも明るくなるのですが、この写真を撮ったときは暗く写っているだけです。 ミラは約332日の周期で明るさが変わりますので、明るさの変化を記録してみると面白いかもしれません。
ギリシア神話では、このくじら座は岩に繋がれたアンドロメダ姫を襲う化けクジラとして登場します。 あともう少しでアンドロメダ姫を飲み込もうとしたとき、メデューサの首を持ったペルセウスにより石に変えられてしまいます。 その石に変えられた姿を哀れに思った神が、天に上げたということです。
くじら座にはメシエ天体で最大といわれるセイファート銀河M77が輝いています。 天体望遠鏡を使うとその姿を捕らえることが出来ますので、秋の夜長にご覧になってみてください。
星座名 | 英語名 | 略号 | 星数(5.5等まで) | 特徴 | 季節 |
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くじら | Cetus | Cet | 58個 | 全天で4番目に大きな星座。変光星ミラが有名 | 秋 |
Imaging information
撮影レンズ: キャノンEF24mmF1.4LUSMII
使用カメラ: キャノンEOS60D(フィルター換装、冷却改造)
露出時間: L=8分x4, ISO800, F2.8, 追尾撮影