昇ってきた夏の天の川

MilkyWay taken by Mirrorless interchangeable-lens camera

夏の天の川

Takayuki Yoshida

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昇ってきた夏の天の川

キヤノン初のミラーレス一眼カメラ「キヤノンEOSM」で撮影した夏の天の川の写真です。 木立の向こうから夏の天の川が昇ってきている様子を捉えました。 残念ながら、この日は前日の雨の影響で、霧がかかり、透明度の良くない夜空でした。 そのため、元画像はコントラストや色乗りが悪くなっていましたので、PC上で画像をモノクロ化して仕上げています。

カラー情報は失われてしまいましたが、その分、天の川の中央部を走る暗黒帯がよくわかります。 キヤノンEOSMを初めて星空撮影に使用しましたが、軽量のため、小さなポータブル赤道儀に簡単に載せられるので、便利に感じました。 ただ同社のAPS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラと比べると、 ノイズは若干多いような印象を持ちました。 コンパクトなボディに回路を集積しているためかもしれません。

星空写真撮影に使用したキヤノンEF-M22 F2 STMレンズは、開放F値が2と明るく、小型なので、気軽な星空撮影に使いやすいレンズです。 今回は、南方向にある都市部の光害の影響で周辺減光が大きく出るのを避けたかったため、 F4まで絞って撮影を行いましたが、周辺像は若干流れるものの、 一段絞れば星空撮影に使用できそうな印象です。 22ミリという焦点距離は、夏の星空撮影に使いやすい焦点距離なので、 今後は、キヤノンEOSMとの組み合わせで星空撮影に活躍させようと考えています。

なお、キヤノンEOSMには、EOSKissやEOS60D等に使用しているタイマーリモートコントローラーは使用できないため、 リモートコントローラー RC-6を使って長時間露出を行いました。 時計を見ながら露出時間を計るのは面倒なので、今後は他の方法を試したいと考えています。


Imaging information

撮影光学系: キヤノンEF-M22mm STMレンズ

使用カメラ: キヤノンEOS M ミラーレス一眼カメラ

カメラの設定: ホワイトバランス オート、ISO1600、F4、RAWモード

赤道儀: ユニテック SWAT-200ポータブル赤道儀にて恒星時追尾

露出時間: 160秒

画像処理ソフト: PhotoshopCC

撮影場所: 岡山県備前市八塔寺