リング星雲 M57
リング星雲 M57
リング星雲M57は、夏の星座の一つこと座で輝いている惑星状星雲です。 その姿から、ドーナツ星雲とも呼ばれることがある天体で、地球からは約2600光年の彼方で輝いています。 惑星状星雲の中では最も有名な一つであり、こぎつね座の亜鈴星雲に次いで発見されたリング星雲です。
このリング星雲は、亜鈴星雲に比べると小さいため、低い倍率で見ると恒星と見分けがつきません。 100倍以上の倍率で見ると、真ん中に穴が空いたスポーク状に見えてきて、恒星とは違う天体であることがわかります。 明るい星雲なので、都会の空でも天体望遠鏡を使うと見ることができます。 肉眼で見ると黒白にしか見えないリング星雲ですが、写真に撮ると上のようにカラフルな姿を楽しませてくれます。 リングの中央はブルーがかって写り、その外側は黄色から赤へと写ります。
このリング星雲M57の中心部には、白色矮星が存在しています。この白色矮星から発せられたガスがこうして 輝いているのです。白色矮星は１５等星と暗いので、大きな望遠鏡でないと見ることができません。
Imaging information
撮影機材: タカハシμ300, ペンタックスMS5赤道儀
使用カメラ: SBIG ST2000XM, Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間: L:5分×10, RGB:各5分×2
画像処理ソフト: Stellaimage6, PhotoshopCS
撮影場所: 兵庫県宝塚市 2009年撮影