三裂星雲
Trifid Nebula
Takayuki Yoshida
三裂星雲 M20
三裂星雲は、夏の天の川の中でも人気のある天体の一つです。この三裂星雲は 、干潟星雲M8のすぐ上に位置してお り、天体写真では一緒に構図取りされることが多い天体です。大きな冷却CCDカメラで撮ったM8とM20の写真を 見ると位置関係がわかりやすいでしょう。
この二つの星雲は、共に明るい星雲ですので、空の良いところではぼんやりと肉眼でもその存在がわかります。 双眼鏡で覗くと白っぽい雲状に見えてきて、大型の双眼鏡やドブソニアンでは、その名の通り、三裂に引き裂かれている様子も見えてきます。 ナローバンドフィルターを使えば、よりコントラストがあがって綺麗に見えます。
写真に写すと、ピンクがかった三裂星雲M20の色と、すぐ上の青い星雲の対比が美しい天体です。また星雲自体も複雑な構造をしており、 もっと長い焦点距離の望遠鏡を使って、より拡大して撮影してみるのも面白そうな天体です。
Imaging information
撮影機材: タカハシε250, ペンタックスMS5赤道儀
使用カメラ: SBIG ST2000XM, Astronomik Type2C LRGBフィルター
露出時間: L:10分×8, RGB:各10分×2
画像処理ソフト: Stellaimage6, PhotoshopCS
撮影場所: 岡山県備前市八塔寺 2008年撮影