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土星の環
2006年01月13日
昨日の夜はシーイングが良さそうでしたので、久しぶりにMT160を出して土星を観望していました。「気流がよいといいけど・・・」と思いながらアイピースを覗き込むと、予想通りなかなかの土星像が見えてきて、ちょっと嬉しかったです。これが今シーズン初めての土星観望でしたので(遅すぎですね(笑))、綺麗に見えてよかったです。この観望の後に撮影した画像をこちらにアップしました。撮影のときになると薄雲が出てきたため、気流が悪化しちょっと像は呆けてしまっています。またの機会に期待です。
土星は神秘的な環を持つ惑星です。ガリレオが望遠鏡を初めて天体に向け、土星が奇妙な形をした天体であることに気づいたのが1610年。そしてこれが環であることを確かめたのは、1656年のハイゲンス兄弟によります。それ以来、カッシニやエンケにより、環の構造が望遠鏡を使っていろいろと調べられてきました。そんな歴史を感じながら、土星を観望してみるのも一興かもしれません。ところでこの土星の環は、地球の公転軌道に対して26度ほど傾いていますので、その見え方は年ごとに変わってきます。下にここ3年の土星の写真を並べてみましたが、これを見ても、だんだんと環の傾きが少なくなってきているのがわかると思います。3年後の2009年頃には、環を真横から見ることになり、環の消失現象が起こります。今のうちに環をじっくり見ておくのがいいかもしれませんね。