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プリント鑑賞光
2006年01月14日
苦労して撮影した天体写真。プリントしてその出来具合を評価するときは、とても楽しいものです(苦労が多いかな?)。でもこのプリント、見る場所の光の具合で色合いが変わって見えてしまいます。こだわる方は、きっちりした環境光の下で色を評価したいものですよね。日本ではカラー印刷物を評価するときの基準光として「5000Kの色温度を持つ光源」が推奨されています。色温度というのは、デジカメのホワイトバランスと同じで、蝋燭の火は低く、快晴の青空は高いというあれです。評価光基準とされている5000Kは、正午の日光に近い色温度です。蛍光灯で言えば、昼白色の色がこれに当たります(昼光色じゃないよ)。
あと、色温度の他に重要なのが「演色性」です。天体写真のプリントを評価する上で、ある意味こちらの方が重要かもしれません。演色性とはその光源が持っている波長の幅のことで、物体色の見え方に大きく影響を及ぼします。身近なもので考えると、電球は黄色〜赤色の波長が強いので、赤いリンゴとかが冴えて見えます。それに比べて、普通の蛍光灯は赤色の波長が弱いので、赤色が綺麗に見えにくいという特色があります(赤い散光星雲も見にくいかも・・・)。できれば、演色性の評価が高い(写真のように「演色AAA」って書かれてあります)蛍光灯を使うのがベストです。でも売っていないことも多いので、3波長型の昼白色蛍光灯が一番のお勧めだと思います。これなら普通の電器店で売っていますし、演色性もかなりよくて、明るさも結構あるので安心して使えると思います。思いつきで蛍光灯のことを長々と書いてしまいましたが、先日ここに書いていたクラゲ星雲の処理ができたので、ギャラリーにアップしました。今回はRGB画像も撮っていたので、Hα画像と合わせてHαRGB合成でカラー化してみました。自宅からですからさすがに荒れていますが、結構見れる作品になったかなと思っていますので、見てやってください。考えたらこの写真が今年の初ショットでした。