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望遠鏡の遠隔操作
2006年08月10日
暑い日が続きますね〜。そんな中ニコンからは新型デジタル一眼のニコンD80、Appleからは新型PowerMac「MacPro」が発表されていました(もうG5じゃないんですね〜)。どちらも暑さでぼーっとした頭で「いいなぁ〜」と思っていました(笑)。
今年の7月、日本では本当に天気が悪くて星が全く見えませんでした。「これは当分撮影は無理だなぁ」と思っていますと、友人から「こっちで撮影してみないか〜」とお誘いをいただきました。大変光栄なことでビックリしてしまいましたが、二つ返事で初めての海外撮影に挑戦してみました。
今回撮影を行ったのはアメリカニューメキシコ州で、撮影に使った機材はすべてお借りしたものです。使った機材は「RCOS20インチRC望遠鏡f/8.1」「ParamountME赤道儀」「SBIG製STL11000XM冷却CCDカメラ」という高性能で高価な機材ばかりでした。ちょっと夢のような装備ですよね〜。日本人でこれらの機材を本格的に使ったのは、初めてのことかもしれません。本当に貴重な経験になりました。ありがとうございました。
特に今回機材を使わせていただいて印象に残ったのは、ParamountME赤道儀の精度の良さでした。日本では使っている人は見かけませんが、海外では大人気の赤道儀です。ただ精度にうるさい日本では「追尾精度がどうかなぁ」という声もあるようで、私も今回使うまではちょっと疑っていました(笑)。しかし実際星を追尾させてみると、数分ならオートガイドしなくても20インチもある望遠鏡をしっかり追尾してくれていて、星が点に写っていました。驚くべき安定性ですよね〜。
今回の撮影では晴天に恵まれて撮影を楽しむことができました。ただちょっと私が呆けていたので、まともに撮影できたのは一対象だけでした。友人は撮影中もずーっとサポートしてくれていたのに申し訳ないです。
その撮影したまゆ星雲の写真をギャラリーにアップしてみました。撮影時間が短かったのでSN比がそれほど上がりませんでしたが、それでも見事な写りです。パッと見ると25センチクラスと同等にも見えますが、よ〜く見ると写っている星の数が断然違いますよね。やはり50センチ望遠鏡の威力はすさまじいですね!