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デジタル一眼レフのフラットフレーム作成方法
2006年09月24日
イプシロン160にニコンD50と取り付けて撮影してみると、光害が残る空ということもあって、周辺減光が案外と目立ちました。それに中央付近にフィルター付いたゴミによるゴーストなどが写ってしまっていました。そこで今回はフラットフレームを撮影、作成して補正する方法を自分なりに考えてみました。デジ一眼では難しいとされているフラットフレーム補正ですが十分補正できそうな気がしています。
下が現地で撮影したフラットフレームです。トレーシングペーパーを被して薄明の空を撮っただけの簡単なものです。これは4枚コンポジットした後の画像で、中央付近にポツポツとゴミなどによるゴーストが写っていますね。なかなかなめらかなフラットフレームですが、これをそのまま補正に使うと引きすぎることが多いと思います。ですので、私は加工して使用してみました。詳細は次回のつぶやきで書いていこうと思います(今日は眠いので(笑))。
ところで今日も晴れていますね〜。連泊・連続遠征の方もいるのかな?貴重な晴れ間だから有効に使いたいですよね〜。でも私は今日はダウンだな(笑)。
デジタル一眼レフカメラのフラットフレーム作りの続きです。私のお手軽補正方法を書いてみます。エキスパートの方は見ないでね(笑)。フラットフレームはカラー画像ではなくモノクロ画像で作成する方がよいと思います。というのもカラー画像に変換してしまうと、ベイヤーからカラーに変換するときに演算がかかってしまって、せっかくの明るさの比が変わってしまう可能性があるからです。ですので私はモノクロ画像でフラットフレームは作成・使用しています。
またフラットフレームは撮影画像と同じだけの枚数を撮影し、コンポジット処理するのが理想です。もしそれでもノイズが目立つ場合はホットダークピクセル除去を強めにかけたり、軽くぼかしフィルタを適用してなめらかにしておきましょう。この辺りは案外と適当でよいと思います。
このできたフラットフレームを用いて、ステライメージのフラット処理コマンドでフラット補正してみましょう。一度でうまくフラット補正できれば何も問題ありませんが、実際補正してみると過補正気味だったりすることが多いと思います。その場合は「演算」コマンドを使ってフラット画像を修正してあげましょう。基本的に過補正のときは、除算を使って係数で割って補正量を減らす方向でやってみます。何度かやり直してみれば、きっと綺麗にフラット補正できることと思います。
下の画像は、フラット補正前とフラット補正後の画像例です。上の画像で目立つ周辺減光が下画像では補正されているのがわかると思います。特にモザイク合成などをされる方にはフラット補正は重要になってくると思います。最後にデジタル一眼レフカメラの画像はRGB画像です。RGBフィルタごとの感度の違いもありますから、完璧にフラット補正できることは難しいでしょうし、それを目指すのも大変だと思います。ですのである程度巧く補正して、あとは周辺減光コマンドで修正する方向で行うのが、成功への一番の近道だと思います。
※フラットフレームの作成方法ページをWebサイトページに追加しました。