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イプシロン望遠鏡の光軸
2006年10月13日
月も下弦になり、そろそろ星雲が撮影できる時期になってきました。ただ今の時期の下弦の月は赤緯が高いところから昇るため、長い間夜空を照らしてしまいます。今日でも22時頃には月が出てきてしまいます。天気が最近よいので、ちょっと残念ですね。月観望するには最高ですが(笑)。
私がCCD撮影によく使っているイプシロン160望遠鏡ですが、接眼部には誠○社のピントゲージを付けています。これ、とても便利でいいのですが、買うとゲージの先を引っかけるための薄いリングがついてきます。実はこれがくせものだと思います。
イプシロン望遠鏡を光軸調整するときには、補正レンズを外してセンタリングスコープなり、コリメーターなりを使って調整します。調整した後に補正レンズをねじ込むのですが、このリングはその時に間に挟むように作られています。しかし、これを挟んでしまうとわずかですがスケアリングが狂って、せっかく合わせた光軸がずれてしまいます。
実際私も撮影地で光軸を合わせた後に冷却CCDカメラを取り付けると、撮影した像が悪くて「なぜだろうなぁ・・・」と悩んだことがあります。その時に「ひょっとしてこれか?」と思って外してみると、星像が良くなったので、それ以来取り付けないようにしています。
もし同じピントゲージをお使いで、同じような症状に悩まれているときは一度外して試してみてください。デジタル機材になって、スケアリングのずれはシビアになりましたから、F5〜6の屈折望遠鏡でも外しておいた方がよい気がします。そんなに平面精度よくないですもんね、このリング・・・