りゅう座

りゅう座の概要

りゅう座は北天で輝く星座で、天の北極に近いため、 日本では地平線に沈むことなく常に見ることが出来る星座です。 一年中見えるりゅう座ですが、中でも、北の空高く南中する春から夏が見頃となります。

りゅう座は、大きな星座である割に暗い星が多いため、見つけづらい星座ですが、 星図を参照しながら星を繋いでいくと、北極星の回りに竜がとぐろを巻く姿が表れてきます。 りゅう座を探す際は、おおぐま座の北斗七星とこぐま座の星の並びを参照しながら探すとわかりやすいでしょう。

また、りゅう座は、毎年1月初めに極大を迎える「しぶんぎ座流星群(りゅう座ι流星群)」の放射点があることで知られています。 しぶんぎ座という星座は1928年に廃止され、現在はありませんが、 この流星群の名前として今でも使用されています。

ところで、現在の北極星はこぐま座のポラリスですが、 りゅう座のα星ツバーン(Thuban)は、かつての北極星として天文ファンの間では広く知られています。 ポラリスは2等級と明るい星ですが、ツバーンの明るさは約4等級と暗いですから、 今でもツバーンが北極星だったら、極軸合わせが大変だったことでしょうね。

ギリシア神話の中では、りゅう座はヘスペリデスの園にある黄金のリンゴの木を守る、 火を吹く竜として登場しています。 この竜は居眠りをしてしまい、その隙に勇者ヘルクレスの使者アトラスにリンゴを取られてしまうのですが、 その長年の功労がたたえられて、星座になったということです。

星座名 英語名 略号 星数(5.5等まで) 特徴 季節
りゅう Draco Dra 213個 北天でどくろを巻く星座

Imaging information

撮影レンズ: キャノンEF24mmF1.4LUSMII

使用カメラ: キャノンEOS60D(フィルター換装、冷却改造)

露出時間: L=5分x4, ISO800, F2.5, 追尾撮影