ふたご座
Gemine
Takayuki Yoshida
ふたご座の概要
ふたご座は、同じくらいの明るさの星ポルックスとカストルが双子のように輝く星座で、晩冬に見頃を迎えます。 ふたご座はプトレマイオスの48星座にも登場する立派な星座で、天頂付近まで上り詰めるので、日本からは観測しやすい星座です。 夜空が明るい都会でも、カストルとポルックスが目立つので星座の位置はすぐにわかるでしょう。 この二つの星さえ見つかれば、双子の形を見つけ出すのも難しくはありません。
ふたご座は黄道十二星座の一つなので、星占いの星座としても有名です。 星占いの黄道十二宮では双児宮として登場し、5月21日から6月21日生まれの人がこの星座になります。
ふたご座はギリシア神話では、双子の兄弟カストルとポルックスとして描かれています。 大神ゼウスとスパルタの王妃レダの間に生まれた二人は立派に成長して、カストルは乗馬の達人に、ポルックスは拳闘士となります。 ある時二人は揃って従兄弟と戦うことになりますが、戦いの末、カストルは殺されてしまいます。 兄の死に嘆き悲しんだポルックスは身を捨てて戦いますが、いくら傷を負っても死ぬことがありません。 これは、ポルックスは神の子として生まれたからでした。 これを知ったポルックスは大神ゼウスに頼み込み、二人とも天に上げてもらいました。 それが夜空で輝くふたご座になったということです。
ふたご座には有名な散開星団M35が輝いています。 M35は大型の散開星団で、肉眼でも確認することができます。 双眼鏡で見ると星が集まった様子が見えてきて、天体望遠鏡を使うと見事な眺めを楽しめます。 M35のすぐ近くにはNGC2158という小さな散開星団も輝いていて、同視野で星の集まりを眺めることが出来ます。
ふたご座と言えば、毎年12月中頃に出現するふたご座流星群が有名です。 ふたご座流星群は、ペルセウス流星群などと並んで三大流星群に選ばれている流星群で、 コンスタントに流れ星が流れることで有名です。 ふたご座流星群は、明るい流れ星はそれほど多くないため、できるだけ夜空の暗い場所に出かけて観測することをお勧めします。
星座名 | 英語名 | 略号 | 星数(5.5等まで) | 特徴 | 季節 |
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ふたご | Gemine | Gem | 47個 | ポルックスとカストルが目印の双子の星座 | 冬 |
Imaging information
撮影レンズ: キャノンEF24mm F1.4LII USM
使用カメラ: キャノンEOS60D(フィルター換装、冷却改造)
露出時間: L=8分x4, ISO800, F2.8, 追尾撮影