超広角レンズで撮影した天の川

Milkyway taken by Fisheye Lens

フィッシュアイレンズで写した天の川

Takayuki Yoshida

フィッシュアイレンズで写した天の川

フルサイズのデジタル一眼レフカメラ、キヤノンEOS5Dと、 シグマの15ミリのフィッシュアイレンズを使用して撮影した天の川銀河の写真です。 星をシャープに捉えるため、ビクセンのポータブル赤道儀「ポラリエ」を用いて星の動きを追尾しました。 15ミリフィッシュアイレンズは画角が広いため、いて座からケフェウス座まで写っています。

夏の天の川が、画面左から右に流れるように写っています。 肉眼では白い帯のように見える天の川ですが、写真に撮ると赤っぽく写ります。 画面右のいて座付近が銀河の中心方向なので、天の川が一番太くなっており、 左に伸びるにつれて細くなっているのが写真からわかります。 ちょうど頭の上にかかる天の川を撮ったという感じです。

天の川を撮影する時は、このような超広角レンズを使うと面白い作品になります。 特にポータブル赤道儀と組み合わせて使うと、星を点像で撮影できるため、星々の輝きが増して美しい写真に仕上がります。 また写野が広いため、地上風景がそれほどブレて写らないのも利点です。 超広角レンズを使って天の川を写すのも楽しいですね。


Imaging information

撮影レンズ: シグマ15mmF2.8EX SP DG フィッシュアイレンズ (絞りF4にて撮影)

赤道儀: ビクセン星空雲台ポラリエ, カメラ三脚に載せて使用

使用カメラ: キャノンEOS5D, ISO1600, RAW

露出時間: 3分

撮影場所: 奈良県十津川村、2011年撮影