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ミューロン天体望遠鏡

2006年06月13日

使い始めたミューロン300望遠鏡、日本ではあまり噂を聞きませんが海外での評価はかなり高いようです。私もまず使ってみて驚いたのは、主鏡の裏蓋とサイドにある蓋を外せることでした。この効果は大きいようで、筒内気流が実際に早く収まりました。これはとても便利な機能ですので、撮影用大型望遠鏡(BRC)などにも付けて欲しい機能だと思います。特にミューロンやRCなどのカセグレン式では筒内を光が往復しますので、筒内気流の影響は大きく受けてしまいますもんね。

また実際に惑星を見てみると、ニュートン反射よりもコントラストよく模様が見えました。これは絞り環が付いたバッフルがあるためでしょう。また筒内のつや消し塗装も非常に良く、MT時代のものよりも格段に筒内が暗くなっているように感じました。迷光の処理が上手くいっているのでしょうね。

でもやはり大口径ですから、悪気流の影響は大きく受けてしまいます。シーイングの悪い日に高倍率で惑星を見ても大きく揺れるだけで何も見えません。しかし200倍位の倍率ですと、そんな日でも案外とよい像を見せてくれて、明らかに20センチクラスよりも模様がよく見えます。「大口径なんて日本では意味がない」という話をよく聞きますが、自分で使ってみて「大口径は大口径なりにやはりよく見えるんだな」と新たに思いました。

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