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宇宙の神秘
2007年07月13日
大型の台風4号(マンニィ)の接近で大荒れの天気になっていますね。新月期の3連休なので残念無念です。
今日は私がインパクトを受けた天体写真の話です。
宇宙にはいろんな形の星雲が輝いていますよね。ペリカンそっくりな星雲や馬の影絵のような星雲など、偶然とは思えないほど地球の上の物質に似ている星雲があります。
そんな様々な形の星雲を撮影している中でも、強烈な印象を受けた天体写真があります。それはvdB142という星雲(暗黒帯)です(大きな画像はこちらです)。
この星雲のことは、アメリカのジムリッフル氏が撮った写真を雑誌で見て知りました。見た瞬間、宇宙の神秘的な美しさを感じました。それで「これをいつか撮ってやろう」と心に誓い、早速その年に撮影したのがこの写真です。
ジムリッフル氏の40センチ作品と比べても、25センチで撮った写真としては、とてもよく写った作品だと今でも思っています。「もう一回撮れ!」と言われても困るくらいです(そんなことないかな(笑))。
この星雲は、ケフェウス座の大型星雲IC1396の中で輝いています。その形から「象の鼻(The Elephant Trunk Nebula)」とも呼ばれているそうですよ。なんだか星雲が今にも動き出しそうで、生物のようにも見えますよね。
このvdB142はちょっと小さく淡い星雲なので、これぞ冷却CCDのアドバンテージを生かせる対象だと思います。Hαフィルターでの撮影も面白そうです。冷却CCDカメラの威力を、デジ一眼ユーザーに見せつけられる絶好の機会かも(笑)。
デジタル一眼なら、IC1396全景をモザイク撮影するのが楽しそうですね。ちょうどこれからこの星域はシーズンインです。銀塩撮影も楽しい星域です。