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天体望遠鏡の選び方
2007年08月01日
今日の午後、突然携帯が鳴りました。取ってみると、最近星に興味を持ち始めた友人からでした。いつも我が家での月や惑星観望を楽しみにしてくれる友人です。
電話の内容は、「今、トイ○ラスに居るんだけど、天体望遠鏡が1万円ほどで売っているんだ。買ってみようと思うんだけどどうだろう?」という相談でした。ちょっと忙しかったのですが、「それはお勧めできない望遠鏡かも」と思って、内容を詳しく聞いてみました。
これから初められる方向けの天体望遠鏡選びって難しいですよね。なんでもそうかもしれませんが、特に天体望遠鏡を使った天体観測は、まずはやってみないとよくわからない部分が大きいと思います。どれぐらい見えるかなんて、望遠鏡を覗いてみないとわからないですもんね。
望遠鏡の広告には「250倍で木星の縞模様がよく見える」と書かれているそうでした。「前のレンズの口径は?」と聞くと「書いていないけど小さいな」という回答。その後いろいろ聞いて「それはガッカリするから、やめておいた方がいいよ。」とアドバイスして電話を切りました。
天体望遠鏡って、シビアな光学性能が要求される光学製品なのですが、オモチャみたいな製品もたくさん出回っていますよね。眼鏡やカメラなどの光学製品だと、「カメラや眼鏡のレンズは高いもの」という先入観があるのに、数万円する天体望遠鏡だと高いと思ってしまうのが不思議です。どちらかというと、レンズが大きい天体望遠鏡の方が、高くて当たり前だと思うのですが、「天体望遠鏡=オモチャ」という先入観があるのでしょうか。難しいものですね(笑)。
天体望遠鏡の性能は、光学性能で決まります。ですので、なるべく望遠鏡メーカー(光学メーカー)の製品を選ばれるのがお勧めです。見た目は格好良くても、中身が悪いとレンズ性能が悪くて、ピントを合わせてもぼやけたような像しか結んでくれません。
倍率を売り文句にして売っている望遠鏡は、たいていの場合お勧めできません。倍率は接眼レンズを変えれば、いくらでも変えれますので、気にしなくていいと思います。
これから天体趣味を初めてみようと思っている方には、天文ファンにも人気のビクセン天体望遠鏡ポルタ経緯台セットがお勧めと思います。これなら長い間使えますし、もしいらなくなっても、ヤフオクで天文ファンが買ってくれます(笑)。オモチャの望遠鏡だとゴミ箱行きになること請け合いです。
また、バードウォッチングに使われるフィールドスコープもお勧めです。こちらは少し高くなりますが、天体観測以外にも使えて便利です。EDレンズを用いたタイプですと、月のクレーターなども色収差なくクリアに見えます。小さいので置き場所に困らないのもいいですね。
今は夏休み真っ只中です。キャンプのお供に天体望遠鏡を持っていくのも楽しいでしょうね。今度会ったら、友人にもポルタを勧めてみようと思っています。望遠鏡の選び方をまとめた天体望遠鏡の選び方ページもご覧いただければ幸いです。