!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd"> NGC7000とIC5070 | 冷却CMOSカメラ | カメラレンズ | 天体写真の世界

NGC7000とIC5070

NGC7000,IC5067-5070

NGC7000とIC5070

Takayuki Yoshida

北アメリカ星雲 NGC7000、ペリカン星雲IC5070

はくちょう座で輝く、北アメリカ星雲(NGC7000)とペリカン星雲(IC5070)の写真です。 星雲の形が北アメリカ大陸とペリカンに似ていることから、この愛称で呼ばれています。 二つに分かれて見える星雲は、実際は一つの大きな星雲の塊で、手前に存在する暗黒星雲によって、 このような形に見えています。 明るく写しやすい星雲ですが、人間の眼の感度が低いHα光を発する輝線星雲のため、 肉眼ではほとんど見ることができません。

北アメリカ星雲とペリカン星雲は、毎年のように撮影している天体ですが、 今回は明るい望遠レンズと冷却CMOSカメラを使用して撮影しました。 撮影中は頻繁に雲が通過したため、画像処理に使用できるコマ数は4枚になってしまいましたが、 明るい天体なので、それほどノイズも目立たず、独特の星雲の形を表現することができました。 北アメリカ星雲は、主にHα光で輝いているので、 最近流行のカラーCMOSカメラ用のデュアルバンドフィルターを使用して撮影するのも面白そうですね。


Imaging information

撮影光学系:キヤノン EF200mm F2L IS USM レンズ

撮影カメラ:ZWO ASI2600MC Pro 冷却CMOSカメラ

赤道儀:ビクセン SXP赤道儀にてオートガイド追尾撮影

カメラの設定:センサー温度 -5℃、ゲイン 0、オフセット 50、1×1ビニング

露出時間:180秒×4コマ (総露光時間:約12分)

画像処理ソフト:PixInsight、PhotoshopCC 2020

撮影場所:兵庫県篠山市、2021年撮影