!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd"> 干潟星雲と三裂星雲 | 冷却CMOSカメラ | カメラレンズ | 天体写真の世界

いて座の星雲 M8 M20

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いて座の星雲 M8 M20

南天で輝く、いて座の干潟星雲(M8)と三裂星雲(M20)付近の天の川を、 カメラレンズと冷却CMOSカメラを使用して撮影しました。 撮影スケジュールの関係で、総露出時間は約27分と短くなってしまいましたが、 F値の明るいカメラレンズのお陰で、星雲の淡い部分の写りも良好です。

冷却CMOSカメラとカメラレンズとの接続は、ZWO社が販売している「ZWO フィルタードロワー付EOS-EFマウントアダプター」を用いました。 明るいレンズなので、ピント合わせはシビアでしたが、星像はほぼ全域にわたってシャープです。 ただ、画面右下部分の星像だけが若干甘くなっており、スケアリングに問題が発生しているようです。 ZWO社のカメラのトッププレートには、スケアリング調整用ネジが設けられているので、 次回の撮影までに調整しておきたいと思っています。

撮影に使用したキヤノンEF200mm F2L IS USMレンズは、星像が非常にシャープなため、 ピクセルサイズの大きなキヤノンEOS6Dでは、性能を発揮できていないと以前から感じていました。 今回、ピクセルサイズの小さい冷却CMOSカメラ「ASI2600MC Pro」を使用してみたところ、 最周辺部で若干色ずれが生じましたが、レンズの解像度とピクセルサイズのバランスが良い組み合わせと感じました。

カラータイプの冷却CMOSカメラならフランジバックは短いので、 天体望遠鏡の直焦点だけでなく、カメラレンズと組み合わせて撮影するのもよさそうですね。 今後もこの組み合わせで淡い天体を狙ってみたいと思います。


Imaging information

撮影光学系:キヤノン EF200mm F2L IS USM レンズ

撮影カメラ:ZWO ASI2600MC Pro 冷却CMOSカメラ

赤道儀:ビクセン SXP赤道儀にてオートガイド追尾撮影

カメラの設定:センサー温度 -5℃、ゲイン 0、オフセット 50、1×1ビニング

露出時間:200秒×8コマ (総露光時間:約27分)

画像処理ソフト:PixInsight、PhotoshopCC 2020

撮影場所:岡山県備前市吉永町八塔寺、2021年撮影